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独りよがりで良いじゃない

2018-01-01から1年間の記事一覧

ニ、ゼロ、イチ、ハチ

鳥頭なりに今年がどんな1年だったか振り返ろうと思う。 今年は小説を多く読んだ。もともと本は好きだが、自分の好きな小説だけでなく、人から勧められたものや授業で扱われたものなどに挑戦した。 友人の勧めで読んだ中で最も面白かったのは綾辻行人の『十角…

La Pomme d’Eve!

劇団四季のノートルダムの鐘を観た。 妹がずっと観たがっていたため、合格祝いにプレゼントしたのだ。 しかし、鑑賞後の気分の高揚は私も負けていない。その勢いに任せて忘れる前にこの感動を書き留めておこう。 席は2階の最前列であり、全景ら観られるが舞…

泥棒捉えて縄を綯う

生まれて初めて香水を購入した。 JILLSTUARTのヴァニラ ラスト オード パルファンだ。 当初の予定では、おしゃれな雑貨店で1,000円前後のボディミストを買うつもりだった。しかし悩んでいるうちに気がついたら百貨店で6,000円の香水を買っていた。何を考えて…

すみっコぐらし

狭いところが好きだ。 小さい頃から隙間や密室に安心感を覚える性質だった。妹と喧嘩して親に叱られた時、二段ベッドの下の隙間に隠れて半日過ごしたことがあった。意地になって出ていかなかった訳ではなく、単にそこにいると落ち着いたからそこで過ごし、気…

金貨玉条?

1万円札の原価をご存知だろうか。 約20円だそうだ。 お金というものは、それ自体に大した価値はない。そこに付与された価値は、それに見合う事物と交換されて初めてその機能を発揮する。 何故突然こんな話をしているかと言うと、先日6万円ほどするドライヤー…

Tule sisään ikkunasta.

サンタクロースをいつまで信じていたか思い出せない。 小さな頃はそれなりに信じていたが、成長するにつれ次第に疑いだし、世間の雰囲気からなんとなく察し、気づいた時には真実を知っていた。特に衝撃も悲しみも印象的なエピソードもない。 思えば、信じて…

Brag crop

先日大学にミニーマウスが描かれたニットを着て行った。19歳だ、来月成人式だ。セーフかアウトかは考えないことにした。幸い友人達からは好評だったし、何より自分が気に入っているのだから構わない。 服自体も気に入っているのだが、手に入れるに至った経緯…

化粧は武装

私は身支度に時間がかかる。 平日であっても、目を覚まして顔を洗い、服を着替え髪をブローし、朝食をとって歯を磨き、化粧をして髪を結ぶなり巻くなり整え、アクセサリー類を身に付け、持ち物を確認して防寒具を身にまとって家を出ると、所要時間はざっと1…

積ん読

読書が好きな私は、通学中も大抵小説を読んでいる。スマホは通信速度制限が怖いし、友人と一緒に登校している訳でもないため、読書が最良の暇つぶしなのだ。 本の内容やページ数、課題の進捗状況などにもよるが、月に2~4冊ほど読む。好きな作家さんのものは…

模範感情

現代文によくある、「この時の主人公の心情を述べよ」や「この発言に込められた思いを次のうちから選べ」という問題が不気味だ。 人の気持ちはその人の持ち物だ。他人に100%理解できるはずがない。たしかに物語上の人物は作家の創造物で、現実の人間ほど複雑…

ゴーストシンガー

おばけになっても好きだよ あなたが霊でも私はいいんだよ おばけでもいいからはやく出てきてよ ふぇのたす「おばけになっても」相対性理論「ふしぎデカルト」クリープハイプ「おばけでいいからはやくきて」 全て好きな歌の歌詞だ。好きな人をおばけにしたが…

レタリングモンキー

私は字が下手だ。言い逃れの余地なく下手だ。 どんなに優しい友人でも、私の字を褒める人はもいない。恥ずかしさのあまり、某資格講座でボールペン字を習ってみたこともある。多少マシにはなったが、それでも周りの人と比べたら見れたものではない。 優しい…

オーディエンスの心得

私にとってカラオケは、歌う場所ではなく聴く場所だ。 人の歌を聴き、リズムに合わせて体を揺らし、合いの手をいれる。それだけで楽しい。むしろそれ以上のことはしたくない。気分が上がってくれば一緒に曲を口ずさむこともあるが、自らマイクを持つことはな…

冬はつとめない

今朝は道が空いていた。電車も空いていた。人に押しつぶされ足を踏まれ前にも後ろにも進めずフラストレーションを溜めているいつもの朝に比べ、なんと快適! 祝日なのだから当たり前だ。世の人々は日頃の勤労に感謝して今日はお休みだ。 父も母も、受験を控…

コントラバスの波

ここ一ヶ月ほど、パソコンの調子が悪かった。 起動しても、YahooやGoogleは勿論、WordやPowerPointすら開けないのだ。重たいどころの騒ぎでは無い。何度電源を切って立ち上げ直しても同じことの繰り返し。人類の叡智の集合体も、こうなってはただの重たい箱…

オーシャンブルー

イルミナ、アプリエ、アディクシー、スロウ… 大学に入ってから挑戦してきたヘアカラーの名前だ。 軒並み「透明感のある」「外国人のような」「アッシュ系」を謳い文句にしている。 日本人の髪色は赤みや黄みが出やすく、染めると赤茶けた色になりやすいそう…

苦悩の英字Tシャツ

大学で英語を学んでいる私は、街で英語を見かけると訳さずにはいられない。その結果、英字プリントの洋服が着られなくなった。 たびたびテレビや雑誌でも取り上げられている通り、英字Tシャツにはおかしな英語が書かれていることがよくある。いくらデザイン…

おばあちゃん菓子

おばあちゃんがくれるお菓子って独特のセンス。 めちゃくちゃテンションが上がることはないが、つい手を伸ばしてしまう。地味だが安心感のある味わいだ。 私は祖父母と一緒に暮らしているため、小さな頃のおやつは専らおばあちゃんチョイスだった。 特に好き…

眼鏡越しの世界

眼鏡が似合わない。 小学5年生の時、妹の「うわっ…」という素直かつ残酷なリアクションと共に眼鏡デビューを果たした。 それ以来、度数が変わる度にオーバル型、スクエア型、ボストン型、ラウンド型などありとあらゆるタイプを試してみた。どれも物の見事に…

夢で逢えたら

駿河なる宇津の山べのうつつにも夢にも人に逢はぬなりけり 『伊勢物語』第9段『東下り』に登場する和歌だ。 京都から東国に旅する在原業平が、京都にいる恋人を思って詠んだものであり、「私は駿河にある宇津の山辺にいるが、現実でも夢でもあなたに会わない…

保守と革新

レストランに行ってオムライスを注文する。そのオムライスがとても美味しかったとしたら、あなたは次にそのレストランに行った時に何を注文するだろう。 私はオムライスは注文しない。たとえそのレストランの看板メニューがオムライスだったとしても、ハンバ…

ホットケーキミックス

お菓子作りをする際にまず厄介なのは、材料集めだ。生クリームやバターは値が張るし、ベーキングパウダーやドライイーストは使い切るのが難しい。アーモンドプードルやスキムミルクに至っては正体すらよく分からない。 そこで便利なのがホットケーキミックス…

冬こそアイス

私は無類のアイス好きだ。高校生の時など、毎週火曜日になると新作アイスを求めてコンビニを奔走していた。さすがに財布が悲鳴をあげたため今では控えているが、それでも魅力的なアイスを見かけるとその誘惑に抗うことは難しい。 アイスと言うと夏を連想する…

父の迷言

最近の10代女子は、一昔前に比べて父親を毛嫌いしない子が増えているらしい。私もその例外ではなく、大学生になるまでおやすみのハグをしてから寝ていた。 父は優しい。物心ついてから今日に至るまで、両親が喧嘩しているところを見たことがない。家族で買い…

可愛いっていうのは

全てをプラスにすることが出来るんです。好きな映画の台詞だ。可愛いってすごい、綺麗ってすごい。可愛い子を見てるだけで癒されるし、綺麗な子を見てるだけで幸せになれる。フィクションにおいては、綿矢りささんの『亜美ちゃんは美人』や桜庭一樹さんの『…

冷え症なのか冷え性なのか

末端冷え症の私は、冬になると指先が氷のように冷たくなる。父親に「アナと雪の女王に出てくるエルサみたい」と言われたことがあるほどだ。よく誤解されるが、「冷え症=寒がり」ではない。手が冷たいだけで、私自身は別段寒くはない。ただ、自分の手が体に…

情報の一方通行性

好きな小説家を聞かれたら、真っ先に挙げるのは湊かなえさんだ。小学校6年生の時に母が買ってくれた『告白』を読んで衝撃を受けて以来、単行本化された作品はほとんど読んできた。湊さんの作品では、同一の出来事を異なる視点から見ることで新たな事実が浮か…