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独りよがりで良いじゃない

保守と革新

レストランに行ってオムライスを注文する。そのオムライスがとても美味しかったとしたら、あなたは次にそのレストランに行った時に何を注文するだろう。

私はオムライスは注文しない。たとえそのレストランの看板メニューがオムライスだったとしても、ハンバーグなりパスタなり、何か別のものを注文する。オムライスの味はもう知っているから、新しい味を楽しみたいのだ。

当然反対意見も存在する。私の妹は正しくそちら側だ。贔屓のケーキ屋さんに行った時、私は新商品や期間限定商品の中から選ぶが、妹はいつも同じお気に入りのケーキを選ぶ。彼女に言わせれば「美味しいものが分かっているのにわざわざ失敗のリスクを取る意味が分からない」そうだ。

確かに、新しいものに挑戦したはもののイマイチだった、ということは少なくない。しかし、イマイチかどうかは食べてみなければ分からないではないか。自分が知っているものよりもっと美味しいものがあるかも知れないのに、これまでの経験で満足してしまうのは勿体ない。

もちろん、これはあくまで私の考え方であり他者に押し付けるつもりは無い。安定して美味しいものを食べることは賢明な選択だと思うし、悩む時間も必要ないから合理的だ。

要するに、嗜好が保守的か革新的かの違いである。タイトルから真面目な話を期待されていたとしたら、また食べ物の話で申し訳ない。

しかし、保守的嗜好には保守的嗜好の、革新的嗜好には革新的嗜好の、良いところがあるのは確かだ。どちらもそれぞれの利点欠点があるのだから、互いに目くじら立てずに共存していけば良いのだ。

これは何も、嗜好に限った話ではない。