オーシャンブルー

イルミナ、アプリエ、アディクシー、スロウ…

大学に入ってから挑戦してきたヘアカラーの名前だ。

軒並み「透明感のある」「外国人のような」「アッシュ系」を謳い文句にしている。

日本人の髪色は赤みや黄みが出やすく、染めると赤茶けた色になりやすいそうだ。これに対し、西欧人の髪色は明るいながらも寒色がかっており透明感がある。

かれこれ150年も前から西洋文化を崇拝し続けている日本人だ、当然髪色だって彼らに近づきたい。冒頭に挙げたようなヘアカラーが人気を博しているのは頷ける。

私がイルミナカラーに挑戦したのは、髪へのダメージが少ないと聞いたからであった。とはいえ、染めてみると確かに普通に染めるよりも落ち着いた色味になり、どことなく洗練されたような気分になれた。

それ以来、持ち前の好奇心旺盛な性格もあってか、様々なヘアカラーに挑戦してみたのだ。しかし正直なところ、違いはよく分からなかった。アディクシーはイルミナより暗い色になるな、くらいの意見しかない。美容師さんごめんなさい。

その上、結局のところ最初に挑戦したイルミナのオーシャンを一番気に入っている。私はブリーチをしないため綺麗な青にはならないが、赤みを抑え黄みを相殺することでできるオリーブ色は理想的だ。

しかし悲しいことに、綺麗な色は長持ちしない。シャンプーする度に髪色が変わっているのではないかと思うほどのスピードで落ちる。そして落ちると金に近いほど明るい茶色になる。一度もしたことがないのに、家族や友人はおろか美容師さんにまで「ブリーチした？」と聞かれる始末だ。誰か私が寝ている間に私の髪を脱色したのだろうか。

そんなことを嘆いていたら友人が紫シャンプーなるものを薦めてくれた。染料が含まれており、色持ちを良くするシャンプーらしい。「買おうかなあ」と返信するや否やAmazonで注文した。

どこまで効果があるかは分からないが、染料入りのシャンプーは初の試みであるため楽しみだ。目指すは限りなく透明に近いオーシャンブルー。