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独りよがりで良いじゃない

冬こそアイス

私は無類のアイス好きだ。高校生の時など、毎週火曜日になると新作アイスを求めてコンビニを奔走していた。さすがに財布が悲鳴をあげたため今では控えているが、それでも魅力的なアイスを見かけるとその誘惑に抗うことは難しい。

アイスと言うと夏を連想する人が多いかと思うが、それは違う。私は声を大にして言いたい、「冬こそアイスだ」と。

雪見だいふくが冬の風物詩であることはもちろん、ラムレーズンや濃厚なチョコレート、ケーキサンド仕様のアイスなどは冬にしかお目にかかれない。夏だと管理が難しかったり重たかったりするためだ。

私はこういったタイプのアイスこそ、人を贅沢な幸福に導く力を持つていると思う。

そもそも夏に食べる氷菓などアイスだとは認めたくない。あれを食べる目的は水分補給ではないか、水でも飲んでろ。

冬に、窓の外の凛と澄ました冷たい空気を眺めながら、暖かい部屋、欲を言えば炬燵の中で、ゆっくりと時間をかけて濃密な甘いアイスを嗜む以上の幸せがあるだろうか。

事実、ハーゲンダッツは明らかに、夏よりも冬に多く期間限定品を発売しているのだ。今月だけでも、紫イモのクレームブリュレマスカルポーネ&ベリー、ショコラシャンパンストロベリーの発売が予定されている。

財布と体重計の悲鳴が聞こえてくるが、この愛すべき甘味の前ではその声は無力だ。