withme

独りよがりで良いじゃない

ゴーストシンガー

おばけになっても好きだよ

あなたが霊でも私はいいんだよ

おばけでもいいからはやく出てきてよ

 

ふぇのたす「おばけになっても」相対性理論「ふしぎデカルトクリープハイプ「おばけでいいからはやくきて」

全て好きな歌の歌詞だ。好きな人をおばけにしたがる歌が多いことに不意に気がついたので並べてみた。

 

好きな人がおばけであることのメリットとはなんだろう。

①自分にしかその存在が分からない

独占欲を極めるとここに行き着くのかも知れない。こちらに霊感がなければ自分にも分からないが。

②ずっと一緒に居られる

言い換えれば取り憑かれている。束縛の最終形態だろうか。

③失うことがない

一度死んでいるからこれ以上のお別れはないということだ。しかし、成仏が幽霊自身の任意であることが条件だ。

 

あとは「食費がかからない」「喧嘩したら読経で勝てる」など身も蓋もないものしか思いつかなかった。

反対にデメリットはいくらでも挙げられそうだ。

 

①触れられない

仮にこちらに霊感があって姿を見ることが出来たとしても、触れることは出来ない。それでは一緒にいても喪失感があるだろう。

②写真に写らない

思い出が残せないのは寂しい。写っても手だけだったり黒い影だったりしそう。

③周りに認めてもらえない

おそらく病院に連れていかれる。病院ならまだマシだ、お祓いに連れていかれたら二人の仲は引き裂かれてしまう。

④将来性がない

当たり前だ、死んでいるのだから。結婚とか出産とかそういう次元ではない、次の瞬間には消えているかもしれないのだ。

⑤離れられない

メリットが転じてデメリットとなった。体調が悪くても喧嘩をしても他に好きな人が出来ても、幽霊側が憑いている限りずっと一緒だ。しんどい。

 

あと、シンプルに呪われそうだとも思ったが、それは恋人である以上大丈夫だと思いたい。

 

面白半分で列挙してみたはものの、そもそも霊感のない私にとっておばけは未知の存在だ。これらのメリットデメリットが正しいものかすら分からない。

一つ分かることは、上記の曲だって全て、好きな人がおばけになるデメリットなど承知の上で作られたという事だ。それでもなお、好きだということが伝えたいのだ。素敵。

 

ちなみに米津玄師は「あたしはゆうれい」で、タイトル通り「あたしはゆうれい」と言い、「ゴーゴー幽霊船」では「僕は幽霊だ」と言っている。彼はなりたい側だ、しかも幽霊同士でカップル成立だ。