信じる者は掬われる?
人の話をすぐに鵜呑みにしてしまう。
どれほど嘘っぽい話であっても、基本的に疑うというステップを踏まずに聞いてしまう。
先日、友人がInstagramのストーリー機能を用いてショートドラマを作っていた。
その中で、とある友人の就職が決まったことを祝う場面があった。
もちろん信じた。
「え、こないだご飯行った時、来年度もよろしくって話したのに!?」「ますます会えなくなるのじゃん!寂しい!」「てか聞いてない!!」
などと軽くパニックに陥った。
考えてみれば、就活している素振りもなかった彼が就職などするはずがない。学年を考えても有り得ないし、学部と就職先は全く無関係なものだった。
更にそのショートドラマの続きで、私の友人と私の以前付き合っていた人が交際しているという旨の発言があった。
もちろん信じた。
その友人は私と彼の交際を応援してくれていたため、「あの時も本当は嫌な気持ちだったのかな」「私無神経な発言沢山したんじゃないか」などと悩みに悩んだ。『肝が冷える』『頭が真っ白になる』といった慣用表現を実際に経験した瞬間だった。
しかしストーリーが展開していくにつれ、嘘であることは明々白々となった。
ゾンビドラマだったし。
とんだ勘違いを恥じると同時に、動画のクオリティに感心してしまった。
感心したとはいえ、もう何でもかんでも鵜呑みにしないよう気をつけると心に決めた。
そして一昨日、友人がInstagramに女友達と出かけた時の写真を投稿していた。
いや、投稿文には、女友達ではなく外国人男性であり、しかもかなり年上であるという旨の説明がなされていた。
もちろん信じた。
「えええ最近の男性ってめちゃくちゃ可愛い」「余裕で負けてる女性だとしても綺麗すぎる」
「てか彼氏さん怒らないかな大丈夫かな」などとわちゃわちゃ考え込んだ。
その投稿に本人からのコメントがあったため直ぐに嘘だと判明した。いやもうこれ土下座案件。
我ながら学習能力がまるでない。
なんのために脳みそが入っているのか分かったものではない。
その昔、偉い人は言いました。
「嘘は嘘であると見抜ける人でないと(掲示板を)使うのは難しい。」と。
今や某掲示板サイトは下火になったが、代わって台頭してきたあらゆるSNSにおいても同じことが言える。
何でもかんでも真に受けずに、冷静な判断をできるようになろう。
ただ、友人達の面白い嘘やジョークを見るのは大好きだ。騙されるのも楽しい。
これからも楽しみにしつつ、賢い女を目指したい。