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独りよがりで良いじゃない

シンデレラドリンク

タピオカブームが凄まじい。

一過性の流行だろうと思っていたら、日毎に勢いを増していた。

街へ出かければ大抵見かけるし、どこも繁盛している。

 

繁盛どころか、台湾からやってきた貢茶という台湾ティー専門店は連日大行列だ。

3~4時間並ぶのは当たり前で、あまりにも混むため整理券が配布される。

 

整理券、アトラクションでもイベントでもなく飲み物に。並んでる間に喉が渇く。

 

とはいえもちろん飲んだ。

 

それほど混んでいない店舗でそれほど混んでいない時間帯に飲んだため、上記ような苦労はしていないが、それでもやはり多少は並んだ。

 

日本のミルクティーよりもお茶の風味が強く、タピオカも弾力があって美味しかった。

人気になるのも納得だ。

4時間並ぶのは驚きだが、並ぶ=人気がある、人気がある=美味しい、という方程式が成り立ってしまうのが人間の心理だ、仕方がない。

 

個人的な好みを言えば、貢茶よりもアイスモンスターのタピオカの方が好みだ。

アイスモンスターも台湾発祥だが、こちらはかき氷専門店だ。

この店も、日本上陸当初はニュースで取り上げられるほどの人気を博していた。

真夏の炎天下にかき氷を食べるため5時間待ちの行列ができていたのだ。当然熱中症続発だ。

涼むための甘味であるはずのかき氷を食べるために熱中症とは、本末転倒ここに極まれり。

 

とはいえもちろん食べた。

 

ブームがとっくに過ぎ去ってから食べたため、熱中症で倒れることはなかった。

ふわふわとした食感と濃厚なシロップが特徴で、従来のかき氷とは一線を画したスイーツだった。

だが、先程も述べた通り、私はこの店のタピオカが大好きだ。初めて飲んだ時あまりの美味しさに笑いが止まらなかった。

 

ミーハー精神も食欲も旺盛であるため、色々な店のタピオカを楽しんできたが、暫定1位はアイスモンスターだ。

 

今は味だけで勝負する時代ではない。

スタイリッシュなボトルに入れてみたり、ホイップクリームを乗せてみたり、カラフルに着色してみたりと、消費者の興味を引くアレンジが日々無数に考え出されている。

 

タピオカの方もまさか自分がここまで大ブームになり、ここまでバリエーションを増やされるとは思っていなかっただろう。

 

ブームになる前は「カエルの卵みたい」だの「デンプンでしょ?美味しくなさそう」だの言われていたのに、いつの間にかドリンクスイーツ界のトップスターだ。

 

いつか新たな大ヒットドリンクが現れるまで、タピオカの人気に貢献し続けたいと思う。